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◆1人だけ笑っていないのは嫁?姑?それとも婿?2013年01月04日

1人だけ笑っていないのは嫁?姑?それとも婿?
年末年始、夫や妻の実家に帰省したり、嫁や婿を迎えたりした人も多かったことでしょう。インターネット調査で、帰省中に「相手に気付いてほしいこと」を聞いたところ、「長い滞在は疲れる」「無理に食べ物を勧めないで」などの本音が見えてきました。
⇒実家に帰省 嫁・婿vs.義父母、それぞれの本音トップ10

帰省は激しい交通ラッシュの往復に、滞在中は気を使いますので、終わってホッとした疲れ果てたという人もいることでしょう。もちろんこれは帰省する側だけでなく、迎える側もです。

なぜそんなに疲れるか?と言えば、お互いに本音が言えないというところに尽きるでしょう。実両親なら「それ嫌いだから要らない」とか、「それ汚いから、そんなところに置かないで」とか、サラッと普通に言えることも、義理の関係ではなかなか言えるものではありません。

この本音が言い難いことで後々トラブルになってしまうのが、二世帯住宅のプランニングです。中には勇気を出して言ってみたけれど理解されなかったと言うケースもあります。帰省なら一時的な我慢で済みますが、ずっと一緒に暮らすとなるとそうもいきません。

私は建築士としてリフォームに携わっていますが、二世帯住宅の打ち合わせでは、もう暮らす前からトラブルの種が見えていることがあります。打ち合わせの時、「みんなでよく話し合って決めました」と言いつつ、1人だけ返事が曖昧だったり、笑っていない人がいるのです。

そんな顔をしているのは、お嫁さんだけとは限りません。お姑さんだったりお婿さんだったり、色々なケースがあります。

例えば「洗濯機は1台で大丈夫だよね?交代で使えば効率的だし」と言われ、分けて欲しいと言い出せない雰囲気になった人がいました。勇気を出して「夫婦の寝室に鍵を付けたい」と言ったけれど、家族なのに鍵なんて水くさい、誰も覗かないよと笑われて終わったというケースもあります。

うちはざっくばらんだから大丈夫!と思っていても、義理の関係では言い難いこと、全員の前では言い難いことがあるものなのです。特に清潔感とプライバシーに関することは、こだわりを持っている人が多く、我慢することでストレスが溜まりやすい傾向があります。

結果、両方共にストレスが溜まり続け、我慢の限界を突破してしまいました。

最近の二世帯住宅は、お互いが快適に暮らせるよう様々な工夫が凝らされてはいますが、完全に2戸が分離しているスタイルはまだ少なく、多くは水まわりや玄関などを共用して暮らすスタイルです。

夫婦であってもお互いの家族のこととなると、カドが立ちそうで言えないこと、言うと誤解されやすいことがたくさんあります。育ってきた常識も違います。

二世帯リフォームの打ち合わせでは、ひとりずつ個別に面談すると本音がぼろぼろと出てきます。と言うわけで、二世帯リフォームの打ち合わせでは、個別面談からをとりまとめて第三者からプラン提案をする「第三者提案方式」を取るように勧めています。

でももっと前段階で必要なのは、夫婦間の相互理解に他なりません。寝室の鍵の問題などは、旦那さんの理解があれば解決した問題なのではないかと思います。義理の家族が絡んだ問題を解決する時は、夫婦でよく話し合うのはもちろん、全員で居る時に相手がどんな表情や返事の仕方をしているかをよく観察してみると、お互いの本音が見えてくるかもしれません。

二世帯住宅でどうしても言えなかった本音については、下記のオールアバウトの記事でいくつか事例を紹介していますので、興味のある方はご覧になってみて下さい。
◆言えなかった希望、打ち合わせの失敗によるトラブル例
http://allabout.co.jp/gm/gc/42426/2/